国谷キャスターが放った 「退陣」首相への一言
2008.09.03 19:33
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「国民を無視した決断ではないか」
秋の臨時国会の時期や会期をめぐっても対立。首相はインド洋での自衛隊の給油活動継続を重要課題として捉え、早く開会し、会期も法案の衆院再可決もにらんで長く取りたかったのだが、再可決を前提にしたくない公明党は反対した。
経済政策では定額減税を求める公明党に対して、首相は財政の負担増を嫌い、難色を示していた。しかし押し切られ、総合経済対策に盛り込まれた。「もっと公明党らしさを発揮しなさい、言うべきことを言ってくれ、という声は非常に強くて、私も反省すべき点が多々あった」(太田代表)という公明党が実力行使にでてきたらしいのだ。
「たしかに公明党の存在感が高まってるという印象があります。身内に首相を支える姿勢がもっとあれば、辞任には至らなかったのかもしれないですが――」と国谷キャスター。
最後の引き金を引いたのは公明党だったと、言わないが言いたそうな、わかりやすい展開ではある。ただ、珍しく強い調子で意見する国谷キャスターの矛先は最後、首相自身に向かった。「問題、対立を乗り越えていくのがリーダー。突然放り投げるのは、国民を無視した決断ではないか」
ボンド柳生
*NHKクローズアップ現代(2008年9月2日放送)
文
ボンド柳生