2024年 5月 5日 (日)

これは「少子化」になるわ ドラマが浮き彫りにしたひどい現実

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「共倒れする前に助け合え」

   しかし、何よりもドラマで描かれるのは、小児科の現場の疲弊ぶりと経営の厳しさだ。最初に集まったのは救急救命士1名のほか小児科医5名と看護師3名だが、激務に耐えかねて辞める者も出てくる。夜間診療体制には人手が要る。人件費がかかる。ギリギリのローテーションを組んで頑張るスタッフたちの疲労はピークに。こんな状況で診療をする現場ではミスが出ないほうが不思議というもの。

   やがて、重ねた無理もついに行き詰まる。最終回では、赤字がかさんで立ちゆかなくなり、医院を縮小することに。だけど、患者が押し寄せても赤字が増える一方、というのはおかしくない? そうだとしたら、医療報酬の制度が間違ってるのだろう。子どもは病状の進行が早く、夜中に悪くなることが多いそうだ。その辺、考えられてるのかしら?

   縮小はしたが、恋人の小児科医・狩矢(塚本高史)と結婚して、2人で続けていくことに。救命士の木暮(勝地涼)も残り、初心に帰って医師を目指す。勤めていた総合病院の後輩・樋口(山口紗弥加)もボランティアで手伝いに来る。木暮はひそかに宇宙にあこがれ、樋口は狩矢に好意を抱いていたらしい。宇宙たち2人をサポートしていこうとする木暮のいじらしさと樋口のさわやかさが快い。

   先輩医師・柾(陣内孝則)も「開業医と総合病院の連携」を提唱。「共倒れする前に助け合え」。柾のこの言葉が当てはまるのは小児科医の世界だけではないだろう。

カモノ・ハシ

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