不倫相手は私の友人とも不倫! 女2人が練り上げる「甘い復讐」
「ねぇねぇ喪女、ちょっと聞いてよ~」
おっと、女子トイレで声をかけてくる人が……
鏡越しに目をやると、『最近キレイ。その理由は……』の姉御が幾分興奮しつつもうすら笑いを浮かべて佇んでいる。彼女は少し私に時間をくれないかと言う。何事かと思い、ひとまず仕事終わりにカフェ(熱燗あるかな 笑)で落ち合うことに。
「それ言ったらおしまいだけど…」
恋多き姉御のことだ。また新しい男でも見つけて自慢大会か? と勘繰りながらも、まずは乾杯! 寒い日には熱燗に限る! な~んて言いながら、世間話を一通りしたところで、彼女が切り出してきた。
「あのね、私……不倫している男と別れることにしたわ」
お、そりゃイイことじゃないっすか! 軽く遊ぶ程度ならいいが、不倫にどっぷりはまると女は不幸になる。また、秘密のデートを背徳心と快楽の狭間で楽しむある種『悲劇のヒロイン気取り』(他人にとっては喜劇のヒロインだが)要素がなくなると、不倫ほど味気がなくなるものはない。
いったい、姉御はどんな理由で不倫相手と別れることにしたのだろうか……
「不倫相手がね、私の親友で同僚の女の子にも手を出してたの。信じられる?」
「おおっ! 何やらまたひと波乱?」と喪女もニヤリ。
姉御の話はこうだ。
姉御と親友で同僚のAさんは、あることから近頃2人とも不倫をしていたことが判明。姉御の不倫相手は番組で一緒に仕事をしているスタッフの1人。女2人は飲みながら互いの不倫の恋について相談をしていた。だが、どうも何か引っかかる。
もしかして、彼女の恋の相手は……
徐々に話を詰めていくと、彼女の不倫相手も同じ番組のスタッフにいるらしい。
待てよ?。。。そうなると星は限られる。
既婚者のスタッフは約5名。
ムムム、雲行きが怪しくなってきた! と喪女はまたニヤリ。
決定打は姉御がAさんに聞いた一言。
「彼って、メガネかけてる?」
「それ言ったらおしまいだけど…………かけてる」
。。。誰の事か判ってしまった。
「って、ディレクターのWさん?」
「……そう」