2024年 4月 25日 (木)

「長男」がサバサバ語った 北朝鮮と父・弟

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   <テレビウォッチ>動向が注目される金正男が、マカオの公園でテレ朝の単独取材に応じた。北朝鮮・金正日総書記の長男である。総書記の後継者に3男、正雲が有力視される中でのインタビュー。「彼が自ら金正男と名乗って、坐って一対一で話したのは見たことがない。興味深い」(鳥越俊太郎)ものだった。

興味深い

   記者が、3男後継について尋ねると「どのような決断であれ、父がいったん決めたことには従わなければならない」「弟が北朝鮮の幸せと生活向上のためにベストを尽くすことを願っている」と、後継は既定のことといった口ぶり。3男との関係を聞くと、「弟としか言いようがない」と、微妙な距離を感じさせる。野球帽にポロシャツ、半ズボンというラフな格好。ポロシャツの左袖の「3」の数字が意味ありげだ。

   自分が置かれた状況については「いま幸せだし、いまの生活をこれからも続けたい。いまの立場の方が自由だ」とし、「すべての人にとって自由はたいせつ」と述べる。

   落合恵子が言うように「サバサバした雰囲気」ではあった。ときに笑顔を見せて愛想もいい。が、複雑な問題には口をつぐむ。北朝鮮の核実験や国連の制裁についての質問には「わからない」「父か弟に聞いてもらいたい」と答える。

   辺真一(コリア・レポート編集長)は「(金正男が)北朝鮮の指示を受けてコメントしたり話したことはあまりない。本人自身の感想、考えをストレートにしゃべっていると思う」と分析する。

   鳥越は「彼の立場が変わったことをうかがわせる。彼自身は政治に興味がなく、海外で生活すると言っている。ある決断が下されて後継に3男が決まり、金正男は自由に行動できる立場になったのでは」と見る。

   落合は「選挙でなくて、こうやって後継者が決まって行くことをどう思うか、を聞きたい」と語るが、それはムリな注文。渦中の人物を捕まえて、問い詰めた記者の粘りは多とすべきだろう。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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