2018年 7月 19日 (木)

介護現場の厳しい月給 「3000円上がっても人集まらない」

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   <テレビウォッチ>このところ「ほっとけない!」が好調。きょう(6月24日)は介護報酬のお話だ。

こういう実態に

   昨2008年10月、舛添厚労相が「介護保険3%アップで、現場で働く人の月給2万円アップになるかな」といった。09年4月から実施された新施策の効果を「朝ズバッ」がアンケートで確かめた。

   アンケートは全国200の特別養護老人ホームに送られ、回答は145。うち78で「給料は据え置き」、残り67も、「アップは2万円未満」。平均が 5818円、最高で1万6000円だった。つまり「2万円アップ」はゼロだった。

   「据え置き」と答えた横浜の「香樹の里」はその理由を、「給料も借り入れで、毎月それが増えていく状態で、収益が出ればまず返済にまわる」という。

   介護報酬は、今年3%アップしたが、03年2.3%、06年2.4%と連続ダウンしていた。この施設では、3年前の改訂で年間1200万円の減収となり、借り入れ総額は約6000万円もある。

   設備の修繕費も積み立てられない状態で、今回の増収分約800万円の多くは返済に充てるというのだ。そこで4月の定期昇給は見送り、返済計画を上回る収益があれば、来年3月にボーナスで支給するという。

   またアンケートでは、「1.3%程度」(千葉・まくはりの郷)、「0.8%」(富山・豊佳苑)など、実際の収益増が3%に達しないという声が多くあった。埼玉・アヴニールでは、入所者80人に職員66人で、2万円アップには年間1500万円必要だが、今回増収は年60万円(0.2%増)でしかないという。

   介護報酬加算にはカテゴリーが5つあり、アヴニールでは条件の1つしか当てはまらなかったというのだ。職員の数や配置などの実態がそろわないと加算されない。

   実はこの3月には、これら実態から舛添大臣の発言も「事業所にいくので、給料には必ずしもつながらないかもしれない」と後退していた。厚労省も「賃金が一律に引き上げられるものではない」と。しかも実態調査は10月以降になるという。

   みのもんたは、「なにを根拠に舛添さんは2万円なんて言ったんだ?」

   レポートの岡安弥生は、「3%アップの額を職員数で割ったんでしょう」という。アンケートでも、「3300円がやっと」(神奈川)、「数千円が精一杯」(青森)などが並んだという。過去の削減が響いているのがわかる。

   みのは「骨太だとかなんとかいってないで、こういう実態に取り組まないといけないんだ」

   岡安は「厚労省は補正予算で4000億円を計上して、10月から2年半の期間限定で、介護職員処遇改善交付金を出すことになった」という。これが1人あたり1万5000円になるのだと。

   みのは「わかっていたことでしょ?」

   淑徳大の結城康博准教授は、「介護の人たちの給料は平均18-20万円。3000円、5000円あがっても人が集まらない。だから、資格を持ってる人が戻ってくるような改革をしないといけない。いいサービスにはいい人が必要」という。

   またしても、厚労省の役人の石頭か。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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