2024年 5月 6日 (月)

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必読「レーシックと後遺症」記事

   今週のお奨めは、文春の「院内感染だけではなかった 被害者9人の告白『レーシック(視力回復)手術』が危ない」。私の周りにも、レーシック手術を受けて視力を回復した友人、知人が多くいる。

   タイガー・ウッズや松坂大輔もこの手術の体験者である。私のところに長年パラサイトしている家人も、いい年をして、私もやってみようかなと言いだしてるほど、関心が高くなっていることは事実である。

   しかし、しばらく前には、疑問のある手術だとして、新聞や雑誌にも批判記事が出ていた。100%安全な手術などないが、私の友人に、レーシック手術を受けて、極度のドライアイになり、日に何度も痛んで、目を開けていられないというのがいる。

   この手術を受ける人は年間40万から45万人もいるという。今年2月に銀座眼科でレーシックを受けた70人以上の患者が、集団感染を起こす事件が発生したが、問題は感染症だけではなく、手術の後遺症に悩む人が多くいることだ。

   術後、手元が全く見えなくなり、パソコンも眩しくてできなくなって、肩こりや背中の痛みが酷く、仕事を辞めざるをえなくなった20代の女性。

   別の20代の女性は、遠くは見えるようになったが、手元がぼけてしまって、以前はなかった乱視まで出てきた。

   日本のレーシック手術は、品川クリニック、神奈川クリニック、神戸クリニックがほとんど独占している。中でも品川は50万件以上の症例をもつ最大手で、手術代は17万円、安心治療を謳っているが、今回文春が取材した9人の中の5名が、品川で手術を受けていた。

   「レーシックとは角膜にレーザーを当て、光の屈折を矯正することで視力を回復させる手術である。レーザー照射が長いほど矯正も強くなるが、その分角膜は削れて薄くなる。レーシックの後遺症に苦しむ患者の診察をしているある眼科医は、遠視や調節緊張になる原因は視力を出し過ぎる『過矯正』に問題があると指摘する」(文春)

   多くのレーシック手術では、視力2.0を謳っているが、日常生活では1.0あれば十分で、0.8とか0.9あたりのほうが快適なのだという。コメントを出している眼科医のところへは、月に80人から100人の後遺症をもつ患者が訪ねて来る。「行政と学会はレーシック手術の安全性をいま一度検証すべきではないのか」(文春)。レーシック手術を受けようと考えている人にとっては必読である。  


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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