2024年 4月 29日 (月)

退社時にカバン中身チェック 内部統制ってそういうこと?

ミスは必ず起こる

   京都の通販会社では、現場が自ら管理していた。月に1回、顧客からのクレームをもとにリスクの検討会議が開かれる。2年前、通販のカタログのミスが多発したとき、救ったのは入社間もない3人の社員の指摘だったという。

   いま担当者は、「上からの押しつけでなく、個人の意識が変わるとそれが企業風土になる。気がついたら不正など起こらない」という。これはもう、統制ではない。

   国谷裕子は、「企業のトップ、あるいは企業ぐるみの不正が隠蔽されないような仕組みは可能か?」と聞いた。これは最後まで残る問題だろう。

   葉玉弁護士は、「隠蔽しにくくはできる」という。「社内のルートの他に弁護士などにつながるチェックルートを作ることだ。とはいえ、ミスは必ず起こる。起こったときどうするかが重要だ」と。

   国谷は最後に「安心して働ける企業になるかどうか」といった。企業は社員で成り立つ。その社員を信頼するのが経営者。力量はそこで問われる。結論は意外に平凡なのかもしれない。

ヤンヤン

*NHKクローズアップ現代(2009年8月3日放送)
文   ヤンヤン
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