2024年 4月 29日 (月)

週朝連載「酒井法子を擁護する!」 覚醒剤事件「憎むべき」存在とは

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取り調べは粛々と

   6日間の逃亡の末、出頭してきた酒井容疑者の尿からは薬物反応は出なかった。

   新潮は捜査関係者の話としてこう書いている。「歌舞伎町には、表向きは『ニンニク注射をやる店』といった看板を出しながら、実際は『クスリ抜き』を行っている闇業者があることが確認されています」

   このクスリ抜きというのは、点滴で、ドラッグの成分を中和させる薬剤を身体に入れるのだそうだ。

   文春には、コカインが切れて禁断症状が出ている酒井容疑者を見たという男の話が出ている。

   ほとんどの週刊誌から「有罪判決」を下された酒井容疑者だが、たった1人、「アイドル評論家」の中森明夫氏は「アタシジャーナル」(朝日)で「酒井法子を擁護する!」と、孤独な闘争宣言をしている。

「当然、高相法子は一市民として司法の裁きを受けなければならない。だが、それでも私はアイドル酒井法子を擁護する! 彼女の過去の偉大な業績に対する評価を変えない。のりピーが袋叩きに遭うなら、せめてその数発は自分が食らっても仕方ない。それが長くアイドル業界でメシを食ってきた私の仁義だと思っている」
 

   私も、高相夫妻の取り調べは、粛々と行われるべきだと思う。メディアのバカ騒ぎや、それが作り出す世論に左右されてはいけない。しかし、覚醒剤使用で有罪になった芸能人の再犯率は7割(一般人は4割)を超えているそうだ。酒井容疑者が起訴され、有罪になれば、本当に苦しむのは、出所後であろう。彼女を「落ちた偶像」とバッシングするのは簡単なことだが、本当に憎むべきは、覚醒剤を売りさばいて儲けている「人間の皮をかぶった獣たち」だということを忘れてはいけない。


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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