儲かる「のんびり酪農」 その逆転の発想
2009.10.11 09:30
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全国旅し、北海道へ
三友は浅草育ち。高校を卒業後、全国を旅して回った。その終着地が北海道だった。そこで酪農業を始める。大規模な酪農をやろう、そう三友は奮起し、広大な林を牧草地に開拓した。牧場を大きくするために。しかしあるとき、1本の木も残さず開拓した牧場を見て違和感を覚える。自分の思い描いた風景ではなかった。
そこで、開拓した大地に木を植え始めた。木を植えると、放牧地が足りなくなる。そこで、牛の頭数を減らした。牛が少なくなった分、余裕が増えた。牛のケアに時間を割けるようになった。その結果出費が抑えられた。生産量が少なくても、利益をあげられていた。
三友はいたってマイペースだ。利益を追求しようともしない。最大限の利益を求める事が経済活動なのではないか。でも三友はそれを超越したところにいる。牛を愛し、大地を愛し、自分の周りを愛する。こんな素敵な生き方もあるのだと、三友は伝えてくれた。
慶応大学がくちゃん
* NHKプロフェッショナル 仕事の流儀(2009年10月6日放送)