新駐日アメリカ大使、ヒロシマ訪問 その感想と行動とは
2009.10.14 19:11
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「24時間働く覚悟」
一方で、国谷キャスターが「意気込みが強く伝わってきた」と高評価したのは、ヒロシマや核廃絶、環境面での日米協力などについて語った後半部分。広島の平和記念公園を訪れた際は、自分で折った折り鶴を供えたというルースは、「(ヒロシマを見て)心を激しく揺さぶられた」と言葉をつまらせる。「すべてのアメリカ人が1度はヒロシマを訪れるべきだ」と話し、間もなく来日するオバマ大統領にも「ヒロシマ訪問」をアドバイスすると示唆した。
インタビューの終わりで、「最後の質問になりますが」と、にこやかな表情の国谷キャスター。「これまで経験のないルース氏に、駐日大使の仕事ができるのかと感じてる人もいるようですが――」。なかなか厳しいことを聞かれても、ルースはまったく顔色を変えず。「(オバマは)私の経験や新しいモノの見方を見て、私が適任だと信じてくれている」「新たな日米関係に貢献できると信じています」とマジメに答える。
「そのために24時間働く覚悟です」と言ってから、「少しは睡眠もほしいですが」と付け足す。ちょっとしたジョークのつもりだったのか、なんにしてもその顔つきから読み取ることはできなかった。
ボンド柳生
*NHKクローズアップ現代(2009年10月13日放送)