石川遼「驚異」の学習能力 試合中にも「進化」
2009.10.20 16:27
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「いまのがんばりじゃダメだ」
2年前、アマで初めて挑んだ日本オープンで、中嶋常幸プロとラウンドした。そこで「いまのがんばりじゃダメだと痛感した」という。その中嶋は、石川の「学習能力の高さ」を賞賛した。
先のプレジデンツカップでは、タイガー・ウッズら世界のトップとプレーした。そこで、ウッズとタイミングが違うことに気づいたという。「この選手はこうだから、曲がらないんだとか、毎週、毎日が積み重ねです」と。驚いたことに、日本オープンのプレーの最中ですら、フォームの修正をやっていた。
国谷裕子が、「フォームの修正なんて、選手にとって恐くないんでしょうか」
山本は、「プロの感性はずっと研ぎすまされているから、みな修正していると思う。練習より試合の方がいいというのはわかる」
国谷「しかも学習能力が高い?」
山本「その学習の場が、世界のトッププロの中でしょう。自分より優れた選手とやることが1番なんです。わたしも初めてアメリカへ行ったときは、帰りたくないと思った」
国谷「石川選手は、さらに花開くでしょうか?」
山本「スポーツのすばらしさは、結果が保証されないことです。そこが夢の大きいところ。だからいつも夢を追っていてほしい」
大丈夫、彼の夢はだれよりも大きい。それに、最終日のインで這い上がってくる強さがある。一流の証である。
ヤンヤン
* NHKクローズアップ現代(2009年10月19日放送)