2024年 4月 30日 (火)

消える自動車部品メーカー エコカーブームの裏に何が

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脱自動車の動きも

   しかし、こうした奔流の荒波に乗れない部品メーカーを待ち受けているのは、倒産か廃業。なかには進んで廃業するメーカーも。

   廃業を決めた部品メーカーの社長は「今後、戦っていく見通しがない。余裕のあるうちに清算していまいたかった」と、湿りがちの口調で語った。

   キャスターの国谷裕子は「部品メーカーはどの程度減っていくのでしょうか?」と。

   番組に生出演した日本総合研究所の宮内洋宜・創発戦略センター研究員は次のように語る。

「自動車産業は『垂直統合』産業の最後の聖域だったが、このピラミッドが急速に小さく萎んで行こうとしていると考えています。ただ、すべて電気自働車になるわけではない。
   アジアの成長市場は、これからガソリンエンジンの自動車が普及するだろうし、バイオ燃料で走る自動車もこれからだ。要は、筋肉質になって体力をつけ、戦いに生き残ること」

   そうした中で、苦境を乗り切るために脱自動車を目指す部品メーカーも出てきた。

   鉄と比べ重さは5分の1、強度は3倍という炭素繊維複合材を得意の金型技術を駆使し、人のやらないことを先取りしようという試み。

   あるいは、自動車部品メーカーなどの下請けメーカーが得意技術を出し合って協力する『チーム』を結成したところもある。

   ピラミッド型産業の典型と言われた自動車産業だが、そこで働く従業員は、全就業人口の8%、515万人。主役の座交代が及ぼす影響は大きい。

モンブラン

   *NHKクローズアップ現代(2009年10月28日放送)

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