2024年 5月 17日 (金)

新型インフル「大したことない」 それでは子供が危ない

「中止する勇気を」

   NHK科学文化部の藤原淳登記者は、「ワクチンは事前に免疫を作って重症化を避けるもの。だが、国内生産だけでは追いつかず輸入にも頼るので、行き渡るのは3月になる」という。

   森本健成キャスターが「いつ感染するかわからないのに?」といったが、とりあえずは、「人ごみを避ける、手を洗う」といった対策しかないのだと。

   自衛の手だてを模索する例も紹介された。

   東京の精密機器メーカーは、製品のシェアが世界の7割というだけに、生産を止められない。そこですでに4月から◇来客の体温を測り、危険と判断すると、社内に入れない◇家族などに発症者が出ると、ピンクのマスクをつける……などの対策をしていた。それでも、工場で11人が発症したという。

   松山市の小学校では、対策を5段階に分け、たとえば◇県内流行になったら、向かい合って給食をとらない◇クラスに1人出たら、全員マスク◇4人で学級閉鎖……などで、これまで、1クラスの閉鎖だけで切り抜けていた。しかし、今月予定の音楽発表会をどうするかで、頭を悩ましていた。なお手探りが続く。

   危機管理に詳しい三菱総研の野口和彦理事は、「これをやらないといけない、と思い込まない。中止する勇気を持つ。対策を複数、最悪のシナリオまで用意すること」という。個人レベルでは? 「感染してるのに無理に出社などしないこと」

   いざとなるまでは、人ごとのように考えているのが普通。しかし今回だけは、ちょっと神経を使った方がよさそうだ。

                                                   

ヤンヤン

*NHKクローズアップ現代(2009年11月9日放送)
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