2024年 5月 22日 (水)

日本は不審死天国だった? 週刊朝日の問題提起

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日本から米軍基地が消える日

   オバマ大統領と会見後、鳩山首相の発言のブレが大きな問題になっている。特に、沖縄の普天間基地の移設問題で、オバマ大統領に「早急に解決する」といったにもかかわらず、その後「これまでの日米合意を前提にしない」との認識を示したことに、国内、国外からも批判が起きている。この宇宙人首相は何を考えているのか、その真意を測りかねているが、その答えの一端を知ることのできる記事が朝日に載っている。鳩山首相の有力なブレーンである寺島実郎・日本総合研究所会長インタビューである。

   中で寺島氏は、在日米軍の駐留コストを7割も負担している国は世界にないとし、沖縄の米軍前方展開兵力をハワイ、グアムまで退け、東アジア有事の際は緊急派遣軍として急派する仕組みに変え、しばらくは、そのコストを日本が負担するのはどうかという。

   基地返還の話し合いを、上下両院の外交委員会のメンバーと日本の国会議員が本音で議論しろといい、こうも話す。

「来年は日米安保条約改定から50周年を迎える。敗戦後の一時期に外国の軍隊が駐留することは歴史上珍しくないけど、独立後も外国の軍隊が駐留し続けることは不自然なのです。(中略)日本は臆することなく主張すればいい。明確な主張をせず、すぐに『日米関係を損なう』と言ってしまう卑屈な姿勢が日本をダメにしているのです」

   また、日本から米軍基地がなくなる日が来ると思っている日本人は少ないのではという問いに、

「私が懸念しているのはまさにその点で、日本人が思考停止に陥り、外国の軍隊の駐留をなくそうという意思を失いかけているのではないかということです。我々がそういう強い意思をもっていることをまず示さないと、日本は国際社会のなかで『まともな大人の国』とは見られません」

と答えている。さらに、

「日米同盟の見直しと東アジア共同体構想とは、実は双生児のようなもので、車の両輪として議論されなければいけないんです」

   鳩山首相の胸の内を代弁しているようではないか。もしそうなら、もっと堂々と、国民にも、オバマアメリカにも主張してほしいと思う。だが、あのどこを見ているのかわからない宙を泳いでいるような眼では、期待するほうが無理なのだろうが。

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