「1%が残りの人から奪う世界」 「元凶は資本主義」と告発映画
2009.12.04 16:20
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「社会の規範失った」
「この20年でアメリカが失ってしまった最も大切なことは?」と問われ、「われわれは勇気を失った。そして不安にとらわれてしまった。何かを奪われるのではないか、仕事を失うのではないか、と。ある人々は、自分の面倒は自分でみろ、邪魔するなと言う。こうして人々の間に亀裂が生じ、われわれは社会の規範を失ってしまった」と述べる。
集大成を完成させ「疲れている。一旦、休憩すると思う」とインタビューでは話していたが、国谷によると、オバマ大統領がアフガンに3万人の軍を増派するという情報を耳にし、即座に大統領宛の厳しい手紙を書き、ブログに載せて反対を表明するなど、持ち前の行動力を見せたという。
国谷は「遠くない将来、メガホンを手に再び映画づくりをするのではないか。旺盛な好奇心、批判精神を目の当たりにしてそう感じずにはいられませんでした」と結んだ。
「キャピタリズム」の予告品ともいえる内容で、本編を見なくてもいいか、という気になった。映画を見てもらいたいと望むムーアにとっては心外かもしれない。
アレマ
*NHKクローズアップ現代(2009年12月3日放送)