2024年 4月 30日 (火)

オリエント急行殺人事件 もう起こらない

歴史の舞台に

   冷戦時には東欧諸国が長時間の検問を行ったらしい。専門家は「何度も停車を命じられ嫌がらせを受けた。社会主義国にとってオリエント急行は敵対する資本主義国の象徴だったからだ」と語る。「歴史の舞台となってきた」(国谷裕子キャスター)わけである。

   戦争、冷戦を経て、その役目を航空機や高速鉄道にとって代わられ、富裕層の需要も激減、もっぱら東欧からの出稼ぎ、移住用に利用され、大衆列車と化したようだ。

   最後のオリエント急行は12月13日朝6時40分、ウィーン西駅にすべり込む。ここも静かだ。話してくれた客たちが手を振って去って行く。126年の歴史に幕を下ろした。

   いつも感じることだが、吹き替えがあまりにも思い入れたっぷりで聞いている方が気恥ずかしくなる。抑制気味にしてほしい。

アレマ

   *NHKクローズアップ現代(2009年12月17日放送)

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