国母問題と美人度判定 日本の狭量と価値観の違い
2010.02.20 16:08
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<テレビウォッチ> 国母選手のファッションと、その後の記者会見でにぎわったワイドショー。
かわいいVSブサイク
そして、いい成績さえ残せば、手のひらを返して喜ぶマスコミの対応。国民が期待するほど安易にはメダルが取れないオリンピック前半戦、マスコミが何かいいネタはないか漁っている中、現れたのが国母選手だった。
彼は格好の餌食となってしまった。度々繰り広げられる番組街頭アンケートでは、あらゆる世代がアンチ国母派であるかのような扱い方。テレビ番組制作で使うアンケートなど、番組側の意図に沿っているものしか扱わない。そもそも誘導尋問的にアンケートを行い、放送では番組に好都合なように編集するわけで、これが世論のように見せかけたいわゆる番組独自調査というわけである。
しかし、こぞって長々と各局は取り扱い過ぎた。テレビを見ていて、いつまでこんな小さなことをネチネチやるのかと、ヘドが出る思いだった。
さて、彼のファッションや言行はアリかナシか、国民の間で大げさに別れたが、私はある番組の会議でも、同じように価値観の違いを感じている最中である。
現在企画中の番組で、出演候補の女の子に対する評価が、かわいいかブサイクかで大きく分かれているのだ。「絶対にかわいい」と太鼓判を押すディレクターに対し、「中の下でブサイク寄り」と判断するプロデューサー。こんなことを繰り返していて、会議はなかなか進行しない。個人の好みではなく、客観的に見てアリかナシかを見極めているはずなのだが、どうしてなかなか一致しない。