2024年 5月 4日 (土)

もがく民主・自民両党 抱えるジレンマとは

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「新生」アピール

   一方、自民党側のキーマンも2人。後藤田正純衆院議員と石破茂政調会長である。それぞれ、課題の党改革と、参院選向けマニフェストに取り組む。

   後藤田が、面白いものを見せてくれた。「幻の案となってしまった」と懐から出したのは、党総裁に手渡したという執行部の人事案。与謝野馨の名が谷垣総裁の下にあるのは副総裁の意か。幹事長には石破茂、参院幹事長には舛添要一の名があてられていた。

   後藤田は「しつこく党改革を訴えることは、国民の期待もあるから引き続いてやって行く。ただ、それでまた、若手、中堅と執行部の対立だとなると、何やってんだとなる。悩ましいところだ」と漏らす。

   「野党になるとポストがない、権力もない、お金もありませんとなって、批判が強く出る」と話す石破は、マニフェストとりまとめの責任者を務める。政権与党時代を総括して新生自民党をアピールしたい考えだという。「与党のときに比べて時間もかかる。労力も何倍も要するが、選挙に向けてきちんと示す」とした。その上で「党運営あるいは政策で、ここが民主党と違うと有権者に見えないもどかしさがある」とも語る。辛さがにじむ。

   「政権交代」があったのは8か月前だが、すでに色あせて遥か遠い過去のことのように思える。番組中で民主党の1年生議員が呟いた「堂々と胸を張って政策や理念を訴えたい」という言葉が印象的だった。

アレマ

NHKクローズアップ現代(2010年4月22日放送)
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