「にわか雨と隣家の洗濯物」「誰かの視聴率上がらない番組」他人の不幸はやっぱりうれしい
2010.05.29 16:00
0
「蜜の味」もそればっかりだと…
しばらく外を眺めていると、ドシャブリに住人が出てきてバタバタと慌てて洗濯ものを取り込んだ。素直に「あぁ、よかった!」と少々安堵した。これもテレビ番組のようだ。
どん底からなんとか再起するシナリオをどこか人は望んでいる。蜜の味がする他人の不幸でも、最後までずっと不運続きだと、不幸の甘さで見ている方は胸やけしてしまう。無意識に求められる救いに対して、制作側もココですよ! とツボなポイントに成功例やハッピーエンドを盛り込み、番組は展開される。
話を他番組の批評をした某氏に戻そう。同業者の苦難をほくそ笑むばかりではさすがに社会人としての人格を疑われる。氏は慌ててこう付けくわえた。
「苦しんでいるのはボクらだけじゃない!って思いますよね~。彼らはもっと大変なんだから、こっちも気を引き締めていかないとすぐに追いつかれますよ」
タバコを吸いながらぼんやりと思う、にわか雨に濡れる他人の洗濯ものと番組作り。 そうこうしていると、にわか雨はまるでウソのようにすっかり止み、何事もなかったかのように再び青空が広がった。
モジョっこ