「生きていくことがひとつの戦い」老棋士74歳の「火の玉流」
2010.07.09 17:00
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自分なりの最善手
しかし、ついに終焉の日を迎える。が、その対局でも粘りを発揮した有吉はこう語る。
「自分なりの最善手を尽くして、それでダメならしようがない。年がいって生きていくことがひとつの戦いだ。どうせ負けるんだからという気力のない将棋は指したくない」
国谷裕子キャスターが「勝負に向き合って行くモチベーションを維持するカギは?」と問うと、羽生は「情熱もあるし、知りたい、発見したいという好奇心もある。それを地道に着実につづけていくことが大切だ」と、引退した老棋士の生き方を後づけた。
番組は「生涯現役」を貫くヒントを提示してくれるが、実践はなかなか厳しい、というのは怠け者のひがめか。