2024年 4月 28日 (日)

「へぇ~、ほんとかよ」思わず読んだ今週のこんな記事

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   友人の江上剛さんが中小・零細企業向け融資専門銀行「日本振興銀行」の社長に就任した。彼を、旧第一勧業銀行にいたときから知っているが、銀行員にしては珍しく(?)正義感が強く、悪徳総会屋とも堂々と立ち向かって、排除したこともある熱血漢である。これからの彼の活躍が楽しみだ。

   河出書房新社から『本田靖春』が出た。こうしたノンフィクション厳寒期だからこそ、もう一度本田さんを読み直そうという企画で、私も、魚住昭さんと対談をしている。

   本田さんは、一瞬の光芒のようだった「戦後」という時代にこだわり続けた人だった。対談の中で私は、本田さんが残してくれた「ジャーナリズム遺産」を守ろうと話している。本田さんに「月刊現代」に連載してもらった『戦後 美空ひばりとその時代』に、私の好きな、こういう文章がある。

「人々は飢えていた。私の場合は、住む家がなく、納屋の暮らしから戦後の生活が始まった。着る物がなく、履く靴がなく、鞄がなく、教科書がなく、エンピツがなく、ノートもなかった。しかし、人々は桎梏から解放されて自由であった。新しい社会を建設する希望に満ちていた」

   いま、本田さんが生きていたら、この政治の混迷や、希望の失われた時代を、何というだろうか。いつもそれを考えている。

   前置きが長くなってしまったが、今週発売の週刊誌は、「週刊ポスト」など一部を除いては、参議院選の結果を入れるために、発売日をずらした。だが、どれもこれも金太郎飴のような記事ばかりである。

「民主党敗北『愛想尽かされた』」(AERA)、「菅・民主落城 復権する小沢の『必死剣』」(サンデー毎日)、「菅総理が野合する『消費税翼賛会』悪魔の大連立」(ポスト)、「菅首相を追いつめる 小沢一郎次の一手」(週刊朝日)、「菅直人を襲う小沢一郎の『復讐』」(週刊文春)、「血みどろの党内抗争へ『菅退陣』小沢の考え」(週刊現代)

   どれか1冊読めばいい。内容は大同小異である。

「愛子さま」海外留学先にスイス案と豪州案

   このところの週刊誌には「へぇ~」が少ない。「へぇ~、ほんとかよ」でも「へぇ~、うそー」でもいい。大新聞には「へぇ~」と思う記事は少ない。この「へぇ~」が雑誌の命だ。そこで今週の「へぇ~」を探してみた。

   まずは新潮の「『愛子さま』転校候補はスイスと豪州『名門全寮制』」の記事。学習院への親子同伴通学も、はや4か月が過ぎた。いまだに、1、2時間目は欠席し、3、4時間目を受けて、午後の授業は受けずに帰宅しているという。

   学習院への雅子さんの不信感は強く、転校、それも海外に行くことを真剣に検討しているというのだ。候補は、雅子さんが選んだのが、スイスの全寮制名門私立「ラ・ガレン・インターナショナル・スクール」。皇太子が推したのはオーストラリアの「ジーロング・グラマー・スクール」だそうだ。真偽のほどはわからないが、「へぇ~」である。

   寡聞にして、日本のサラリーマンの小遣いが、この20年で3万5400円もダウンして、平均4万円になったことを知らなかった。ポストは、日本は「世界一お父さんが恵まれない国」だとし、この「お小遣い制」は、江戸時代から始まっている世界的に見ても特異な制度だと説く。奥方たちがお父さんの小遣いをいま少し値上げすれば、この消費低迷から脱出できると、嬉しいことをいってくれている。

   朝日では、北尾トロ氏が体験記「小遣い4万5千円で1ヶ月乗り切れるか」を書いている。タバコ好きの氏は、1日1箱計算で1万円近い出費になるので、相当厳しい闘いだったようだ。妻に少しやせたと聞かれ、「違うね。無駄をそぎ落として締まったんだ」とトロ氏は答える。日本のお父さんは大変なんだ!

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