発見!「アラフォーとアラサ―」しゃべり方もこんなに違う
「マジっすか」の就職氷河時代語
かたやアラサー。
「マジっすか。それかなりキビシイっすね」
「全然大丈夫。オッケ~」
この世代に女性らしい言葉を使う人は、その前の世代に比べると少ない。ヒドイ男言葉とは言わないが、性別を意識させない喋り方である。これを私は「就職氷河時代語」と呼びたい。
彼女達は超就職氷河期を体験した受難の世代。なんとしてでも就職せねば!と、こうなったら男も女も関係ないと必死になった女性もいれば、先行き不透明な将来を憂い、海外へ「自分探しの旅」といわれた放浪旅行に走った女性もいる。どちらにしても、当時の彼女達に女性性は必要なかったわけである。その影響が話し言葉にも表れているのではないだろうか。
この2世代の流れを見た20代女性は、「バブルミイラ語」を使う率と「就職氷河時代語」を使う率がキッパリと別れているように思う。あまりにも女性らしさがないアラサー世代を見てゲンナリ。あれじゃカッコワルイと思った女性たちが「バブルミイラ語」へとなった。
その一方で、アラサーの「コギャル文化」を継承し、さらに発展させたギャルたちは「就職氷河時代語」をよりキャラ立たせた独自の言葉を生みだしている。
これはその時代のアイドルにも当てはまるように思える。アラサーが20代だった頃の初期モー娘。には、まだサバサバした女の子の印象が強く、楽曲も性別問わず共感を生むようなものが多かった。しかし、いまのAKB48ブームは、完全に少女性を前面に押し立てた売りだし方。すぐに会いに行けるカワイイ女の子が、ニコニコキャーキャー言ってもてはやされる時代だ。
ところが、そこに韓国女性アイドルが殴り込みをかけてきた。彼女達はしなやかで美しく、そして強い女性の印象で売りこみをかける。K-POP女性アイドルファンは女子高生が多いと聞く。また世代交代がジワジワとやってきているのかもしれない。
モジョっこ