2024年 5月 21日 (火)

中国、英国「ニッポンの森林を買いまくれ!」

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「森林売買」規制緩和から規制強化へ

   こうした森林売買は一連の規制緩和のなかで、10年以上前に手続きが簡略化されて活発になり、外資の参入もはじまった。いまとなっては取り引きが簡単にできすぎちゃって、困っちゃうらしい。取り引きは事後報告でOKなので、誰が買ったかすぐに把握できず、たとえ外資が急激に手広く買収してても気づけない。

   また、森林所有者の権限が強く、森林の使い方の「規制」がしづらいという。

   カネ目的の市場原理主義による過度の森林伐採などが行われ、その結果、ニッポンの土地、水の保全に支障をきたしたとしても、重い罰が下せないのが現状だ。

   官による規制が強すぎるため、自由な経済活動が阻害され、活力が失われていたとされてきた社会主義国ニッポン。いざ規制緩和が進んでみると、今度は、ニッポンが外資に買われ、売られて危険だ、公による規制強化を――の声が高まる。

   「規制」に翻弄される森林は、悲しそうにこちらを見ているのかもしれない。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2010年9月7日放送「日本の森林が買われていく」)

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