「民主代表選」面従腹背、支持者圧力…何でもありだった新人議員獲得の舞台裏
2010.09.16 15:05
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政治家は狡くていいから…
いよいよ選挙戦終盤になると、新人議員への働きかけは一層激しくなっていった。電話攻勢、友だちの1年生議員を通しての懇願、現役閣僚など幹部の説得――。
菅の側近、阿久津幸彦衆院議員も新人の取り込みに熱心に動いていた。そのなかには、小沢支持の新人に対して、電話で面従腹背を促すようなシーンまであるのだった。
「ボクは政治家はけっこう狡くていいと思うんですけど、無記名(投票)であることも含めて、最後信じてますんで」
結局のところ、先輩のアドバイスに従ってズルくなった新人議員たちが、首相を当選させる原動力となったのだろうか。彼らがクリーンでオープンな政権与党の明日を担っていくというのも、有権者的にはまんざら悪い冗談に思えないでもないところだ。
ボンド柳生
*NHKクローズアップ現代(2010年9月14日放送「菅vs小沢~密着 民主党代表選~」)