心と身体が火照った軽井沢の極上の一夜
2010.12.04 16:00
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ああ、自分がゆっくり溶けていく
目で舌で、そして心で料理を堪能した後は「星のや」に宿泊。ワインでほろ酔いの火照った身体。冷たい夜風を浴びたくて部屋のテラスに出てみると、そこには澄み切った軽井沢の星空に青白い下弦の月が山の端を明るく照らしている。気がつくと頬を濡らす一筋の滴。
あぁ、こんな非日常が東京からわずか1時間で経験できるんだ。ここのところ辛い仕事が多かったけど、今夜で何もかもが忘れられそう。一人きりで過ごす軽井沢の夜。身も心もストレスで充満していた私の体が、ゆっくりと溶けていくような瞬間だった。こう書いているだけで気分が安らいでくる。あの冷たい夜風が、この瞬間に吹き抜けていったような錯覚を覚える。自分自身で癒しのα波を出して、慰めているようなものだ。
そう、こんなことでもなくっちゃ日々の仕事は頑張れないし…。身体がうずくような恋もいいが、身体が火照るほどの極上の旅もいいものである。
モジョっこ