保護児童の2割、帰宅後に「再虐待」―法律も行政も追いつけぬ実情
2010.12.12 13:00
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欧米では養子縁組で新たな親探し
神奈川中央児童相談所の専門チームは担当者と親との間を第三者的な立場から仲立ちしているが、とにかく人員不足だ。現在、日本の児童相談所の担当者が受け持つ相談件数は、欧米と比較すると20倍近いといわれている。次から次へと新たな案件が持ち込まれ、家庭に戻した子供のその後をフォローすることも難しい。欧米ではもはやこの親の元に置いておくのは危険だと判断したら、養子縁組など新たな親探しをするという。しかし、日本では子供は実の親の元で育てるのが一番という考え方が根強い。
「児童虐待防止法」が追いつけない実態。行政の出番だ。
ナオジン
*NHKクローズアップ現代(2010年12月9日放送「『再虐待』子どもたちを守れるか」