日本の「異能」が世界を変える―「Google」の3年前に検索エンジン開発
2011.01.25 18:00
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追いつけぬ「育てる土壌」
コンテストの結果は、内山さんが1位。アイデアと技術力が高く評価され、過去最高の満点だった。すでに香港に新会社設立の動きになった。一方の大学院生2人は「実現には課題が多い」との判定。しかし、米のニュースサイトで伝えられ、南米やヨーロッパから問い合わせが来ているという。
シリコンバレーでベンチャー経営の渡辺誠一郎さんは「面白い。コンテスト自体が面白い」という。「捨てる神あれば拾う神ありだ。日本の若者のポテンシャル、発想力は高い。ただ、それを育てる土台に差がある」
「異能」と呼ばれる人たちの才能がいま世界を動かしている。Apple、Googleしかり、facebookしかり。
渡辺さんは「突拍子もない発想を育てる人が見つかるかどうか。いえるのは、大企業に入るのも、自分でやるのもいまやリスクは同じ。大樹よりスピード」という。
番組はこれら「異能」がいまの日本の「閉塞」を打破する力になるか、と問うていた。カギは「異能」じゃあるまい。それを認める目だ。流れをつくる官僚や大企業にこそ「異能」「柔らか頭」が必要だろう。
ヤンヤン
*NHKクローズアップ現代(2011年1月24日放送「飛び出せ、『異能』!~日本の閉塞感を打ち破れ~」)