外国なぜ続々避難?福島3号機は猛毒プルサーマル

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   なぜアメリカをはじめイギリス、オーストラリア、韓国まで福島原発80キロ圏外へ自国民の避難勧告を出したのか。なぜ各国政府は大使館の一時閉鎖に踏み切ったのか。なぜ燃料棒が露出していて最も危険といわれた4号機でなく3号機が「限界」(北沢防衛相)だったのか。

   政府や東京電力の情報に不信が募るなか、18日(2001年3月)の放送で理由の一つと思われる答えが出てきた。

プルトニウム混ぜたMOX燃料で運転

   コメンテーターのショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)が、澤田哲生(東京工業大助教授)に向けてこんな質問をした。

「福島第1原発の1号機、2号機と違って、3号機はプルサーマル利用じゃないですか。昨年10月から動き始めた」

   これに澤田は次のように答えた。

「たしかにそうなんですよ。(3号機の)プルサーマルは炉心の中に燃料集合体が数百本あるが、その3分の1にMOX燃料というプルサーマルを最初から混ぜたものを使っている。1、2号機はプルサーマルじゃないんですが、実は運転している間に自然にプルトニウムが溜まっていく。最初からプルトニウムを入れたのがプルサーマルで、(プルサーマルでなくても)中でプルトニウムのようなり、似たような状態になっている」
文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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