福島原発にも共通「JR西・福知山線脱線」の事故原因
2011.04.28 12:01
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想定外作らぬ二の手三の手
一方、事故調査の検証チームは、過密ダイヤ、たびたび起きていたスピード超過の見過ごし、ATS未設置など、組織的、構造的な問題に注目。複合的な原因によって、最終的に運転士が事故を起こしたのではないかとの結論になったという。
検証チームのメンバーのひとりでもあったノンフィクション作家の柳田邦男氏は、やはり福島原発に言及しつつ、今後の安全対策のあり方をコメントした。
事故が起きた後で、原因を探る。これは後手の調査であり、「『想定外』をつくらないよう、事前にリスク要因をできる限り探って、二の手三の手を打っておく」べきだと言う。
もしそれが「財政的、制度的な理由で困難なことがある場合」はどうしたらいいのか。安全策の限界を示し、万が一のときに起こりうる事態を情報公開して、策が破れた場合の策まで議論の対象にしていくことだという。
ボンド柳生
*NHKクローズアップ現代(2011年4月26日放送「被害者が問う事故調査」)文
ボンド柳生