厳重意見書突きつけられた日テレ「やらせ現場」
2011.06.01 17:08
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同行カメラマン「何かおかしい」
その後、カメラマンはディレクターに「会社と飼い主の女性の関係を確かめた方がいい」と助言したが、他のスタッフにこのことは報告しなかった。
番組は客とされた社員がペットに関する悩みを話したり、動物病院に連れて行って診療費の領収書を見せたりと巧妙な演出で、局内では「よく取材してある」とほめられていた。ところが、「登場した飼い主の客は社員だ」というメールが日テレに舞い込む。慌てた上司が確認すると、客のうち2人が取材先の社員だった。ディレクターは放送日が迫っていて、「良いことではない」と考えたがやってしまったと釈明したという。
日本テレビは2009年にも「真相報道 バンキシャ!」(日曜よる6時)のやらせが発覚、BPOは再発防止を勧告していただけに、今回のやらせを日テレの体質に関わる「深刻な問題」としている。最近は各テレビ局とも制作費節減でチェック態勢が甘くなっていることが背景にありそうだ。(テレビウォッチ編集部)