震災3か月「当たらない仮設住宅」「届かない義援金」なぜ?
2011.06.10 12:22
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対象者多く支給業務の人手足りない
加藤は「なんでこんなに遅いのか」と八代英輝(国際弁護士)に話を振った。
八代「法律的に色々な不備がある。それが手枷足枷となっている。でも、法律を整備しようとすれば1日でできるが、なかなかしようとしない。ここに今の日本の政治の問題点がある」
義援金はすでに1次分の約823億円は15都道府県に送金済みだが、被災者の手元には宮城県で28%、岩手県で47%、福島県で61%しか届いていない。支給率が上がらないのは、法律の不備よりも、被害があまりにも甚大だったため対象者も空前の数で、実際に支給業務に当たる市町村の人手が間に合わないことが大きい。市町村役場が流されたり、住民台帳が消失してしまったケースも少なくない。他の自治体の職員が応援に出向いているが、さらに職員OBをボランティアで集めて手伝ってもらえばスピードアップがはかれるはず。何でもかんでも「政治の問題」と言って片付け怒ってみせる安易なコメントはそろそろ終わりにしてはどうか。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト