「福島原発80キロ避難」の思惑…エッ!米国の思いやりだった!?
2011.06.16 11:40
0
パニック考慮して「むしろ楽観的範囲」
ルース大使は、番組の取材申し込みを「個別の交渉についてはコメントできない」とお断りしつつ、文書を送ってきたという。そこでは初期の段階で、日本側の情報の出し方に不満を持ったことを示唆しつつ、「日米関係の底力があったからこそ、困難な局面で日米が緊密に連携し、多くの複雑な課題を乗り切れた。そして、日米のパートナーシップがこれまでよりさらに強固になったことを誇りに思う」などと、日米の美しい友情を謳い上げた。
日本人感情に多大なご配慮をいただき、感謝感激といったところだが、水面下の政治的会談では、きっといまも米国側が原発対応の遅さに不満を表明し、アレをやれ、コレをするなと、こづき回しているのだろう。それもやむなし――かもしれないが。
*NHKクローズアップ現代(2011年6月14日放送「原発事故と日米関係」)