2024年 4月 27日 (土)

「パレスチナ独立」で中東問題動き出すか―米オバマ方向転換

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   これまで停滞していたイスラエルとパレスチナ暫定自治政府間の中東和平交渉に変化が起きようとしている。きっかけは先月、アメリカのオバマ大統領が、中東和平交渉は1967年の中東戦争以前の境界に基づいて進められるべきだとする、これまでのアメリカ政府では考えられない一歩踏み込んだ見解を表明したことだった。イスラエルは猛反発しているが、国谷裕子キャスターは「イスラエル・パレスチナともに地殻変動を起こそうとしているように見えます」と語る。

9月の国連総会で各国に要請

   新しい変動としては、同じパレスチナ人でありながら、長年対立してきたファタハと欧米諸国からはテロリスト組織と見られていたハマスが和解し、今年9月(2011年)の国連総会で独立国としての承認を各国に求める方針を打ち出したことがある。パレスチナの若者の間でも、いつまで武装闘争を続けるつもりなのかとハマスを批判する声も高まっている。

   一方、イスラエル国内でも安全保障の面でパレスチナ側にある程度の譲歩はやむを得ないというムードが強い。これについて、ゲストの立山良司(防衛大学校教授)は「イスラエル国民の半分以上はパレスチナとの和平を望んでいると言われています。しかし、実際にその道に踏み出したとき、本当にもうテロの対象とならないのかという不信感が色濃く残っています」と解説する。

   イスラエル政府がパレスチナ独立問題に柔軟に対応しようとしているのは、「国際社会でイスラエルが孤立することを恐れているのです。これまで比較的親密だったトルコも、最近はイスラエルと距離を取り始め、アラブ諸国で話のできたエジプトのムバラク政権は崩壊してしまった」(立山良司教授)

文   ナオジン
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