2024年 4月 18日 (木)

再び福島原発は爆発する―NY市大教授「極論」の説得力

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オセロ中島しゃぶり続ける霊能師

   文春に奇妙な記事が載っている。「オセロ中島休業!を壊した井上陽水との『ドロ沼不倫』&ナゾの女霊能者」がそれだが、タイトルからして、どこに中心がある話しなのかわかりにくい。オセロという人気お笑いコンビの片割れ、美人の中島知子(39)がこの4月から体調不良で無期限休養したことは報じられている。それは悪質な女霊能者に引っ掛かってしまったからだというのだが、その前に中島が相当悩んでいた問題に、石川セリを妻に持つ歌手・井上陽水(62)との不倫関係があったそうだ。中島は結婚したかったようだが、この関係は2009年には終わったという。

   そこから霊能者が登場してくる。この霊能者、人にたかることが上手で、カモとみると高価な食事をおごらせ、贅沢な買い物や旅行に付き合わせ、挙げ句の果ては相手の家に住み着いて、生活すべての面倒をみさせるのだそうだ。中島も「神のお告げ」といわれたことを信じ、霊能者にのめり込んでいく。09年4月からこの霊能者と中島は家賃75万円の超高級マンションで同居を始め、翌5月にはこのマンションの向かいに中島の個人事務所が移転し(家賃42万円)、霊能者の母親と叔母とその長男が住み着いているという。

   霊能者の過去を洗うと、大分県の子ども時代を知る人からは、子どもの頃から霊能力があったなどという話はまったく出なかったそうだ。03年、霊能者の実家の土地の一部が差し押さえにあって競売にかけられたが、09年9月に霊能者の母親と叔母の次男が現金で買い戻している。

   なんのことはない、中島という売れっ子になった芸人が男に振られ、気弱になっているところを口のうまい霊能者の口車に乗せられ、金を貢ぎ、そのこともあって体調を壊して休業したことはわかる。この記事は、中島の不倫相手が井上だったことを暴く目的ではなさそうだ。いかがわしい霊能者にしゃぶられた中島が可愛そうだと言いたいのかもしれないが、霊能者は仮名だし、中島が恨んで訴えようとしているのでもなさそうである。霊能者を書くために、名前を出された井上は致し方ないが、ちょっぴり同情したくもなる。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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