2024年 4月 27日 (土)

1日2回押し寄せる海水―復旧のメドたたない震災水没地区

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   東日本大震災では地盤沈下が広範囲に発生し、復興への大きな障害になっている。宮城県石巻市では最大で120センチ、他の地域でも軒並み50センチ以上地盤が沈み込んだ。地盤地下は津波の被害にあった沿岸部分だけではなく、内陸部にも及んでいる。国谷裕子キャスターが現状を取材した。

潮見表持って仕事や買い物

   「震災前と比べて、岩手県沿岸から千葉県にかけての600キロメートルの沿岸で地盤沈下が認められ、宮城県では海より低くなった面積が、震災前に比べて3・4倍にもなったといいます」(国谷裕子)

   宮城県の漁港・宿舞根港で、60年以上もホタテ養殖などを手掛けていた漁師・畠山民雄氏はこう話す。

「船は何とか無事だったが、岸壁が水没して船が横付けできなくなった。自分一人の力ではどうにもならない。漁はもうできないだろう」

   岩沼市の農村地帯では、「海抜ゼロメートル以下の田んぼが出現し、その復旧工事だけでも経費は4億円ぐらいが必要とされ、地元は復興を諦めている状態です」と国谷はレポートする。

   さらに、沿岸部の住宅地・渡波地区では1日2回の満潮時に冠水、トイレへ海水が逆流したり、床上まで浸水する家も多く、仕事や買い物などで外出するにも潮見表が欠かせない生活となっている。

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