新垣結衣「野心全開の女弁護士」ビンボーシーンとの対比笑える
2011.07.20 16:00
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竹内力の保育園長おもしろいけど…まだ怖いだけ
しかし、華やかな国際弁護士の世界は過酷である。若葉の入った外資系弁護士事務所は大きな事案の敗訴で日本からの撤退を余儀なくされる。裁判で勝ったのは桜川昇子(薬師丸ひろ子)率いる鮫島桜川法律事務所。入ったその日に失業した若葉は、「超々」がつくやり手の昇子に食い下がって、一転してその事務所に入る。
ところが、任されたのは昇子の娘・日向(谷花音)の保育園の送り迎えだった。子役の谷花音はかわいいけど生意気そうで、この役にピッタリ。6月に終わった「名前をなくした女神」でも、その個性は十分に生きていた。
新垣結衣はもともと無表情なところに魅力のあるタイプだが、成長したのか、表情が多彩になり、まさに「全開」演技。酔っぱらって吐きそうになり、口の中いっぱいになったものを飲み込んで、草太にキスするシーンなどは迫力満点だ。
竹内力の保育園園長は意表を突くキャスティング。竹内はまだ呼吸をつかみかねているようだが、思いっきりこわい顔が子供を前にすると一瞬にして満面の笑顔になるなど、何かポイントを作ると良いのでは――。
カモノ・ハシ
文
カモノ・ハシ