怪談ものバラエティーで祟り!?大道具さんの指が吹っ飛んだ
2011.08.13 16:00
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お祓いしてお札貼ったはずが…
そもそも、テレビや舞台などで怪談ものを扱う際には、入念にお祓いをするのが決まりになっている。私も一度だけ怪談ものを手掛けたことがあるが、その時に先輩から口酸っぱく注意されたものだ。その先輩が教えてくれた話から一つ紹介しよう。
あるバラエティーで雪女のコントがあり、大型扇風機で紙吹雪を飛ばすことになった。スタッフ全員がお祓いを受け、入念に小道具や扇風機のコンディションを調整、スタジオ各所にお札をいくつも貼った。とくにスタジオドアは外部から霊気が入るから気を付けるようにとプロデューサーからもお達しが下ったという。
だが、事件は起きた。リハーサルも無事済み、さて本番。雪女登場シーンで、紙吹雪ではなく大道具さんの指が飛んだのだ。もちろんコントは中止。あれだけ入念に準備したのになぜと不審に思ったスタッフが、スタジオ内をくまなく見て回ったところ、あることに気が付いた。スタジオドアに貼ってあったお札がきちんと貼られておらず、ドアの開閉のたびにペラペラと宙を舞っていたのだ。
こんな話は語り継がれているはずなのに、前述の番組が敢えておどろおどろしいセットにしたのが不思議でしょうがない。怪談ものでは過剰なセットは差し控えるべきなのかと勉強になった次第――。
モジョっこ