コン・リーの妖艶な美しさ以外見るべきものなし
しかも、監督の演出不足は明らかで、役者ではコン・リーの妖艶な美しさ以外、評するべき部分がない。テレビドラマのようなテイストで、感覚に訴えるものも乏しく匂いもない。この映画で何を感じさせたかったのかも分からない。
レジスタンスとしての立場を取った中国の美化なのだろうか。旧日本軍の残忍さの強調なのか。はたまた謎を巡るサスペンスのスリルなのか。歴史に翻弄される男女の悲しいラブロマンスなのか、筆者には不明瞭であった。
「映画はしょせんフィクションさ」では済まされないものがある。
川端龍介
おススメ度☆