釜石復興プロジェクト―課題はそのとき何人の住民が残っているか
2011.09.13 18:00
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1階はガレージ、2階で生活
ゲストの大西隆(東京大学教授・復興構想会議委員)は国谷と釜石を訪れ、「これだけの高さがあれば津波は防げるという基準はありません。しかし、人命優先を考えると、より高い方が良い。また、住宅を建てるときも盛り土をするとか、1階はガレージなどにして2階での暮らしを生活の基本にするなど、様々な工夫が必要です」と解説した。国谷はこう締めくくった。
「住民の方の表情を見ると、皆さんホッとしている感じがうかがえます。でも、本格的な復興はこれから。政府の第3次補正予算が被災地復興の大きな柱となります。そして、復興は急がなければなりません。そのためのスピードをどうつけるのかが問われています」
*NHKクローズアップ現代(2011年9月12日放送「釜石復興~再生への格闘~」)
文・ナオジン