乳幼児襲うRSウイルス「11~12月大流行」重症化すると突然死
2011.10.06 14:10
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「RSウイルスが今年(2011年)の11月~12月に大流行する可能性があります」と国立感染症研究所の安井良則主任研究員は警告する。重症になると呼吸ができなくなり突然死もあるRSウイルス。どんな人がかかるのか、見分け方は? 予防法はあるのかを探った。
感染しても特効薬なく「点滴や酸素吸入」
例年なら冬場に流行するRSウイルスが、今年は6月から多数発症している。RSウイルスは2歳までの乳幼児に感染が多く、毎年2万人が入院している。症状は「鼻水、咳、タンなどで、風邪と区別が難しいです」と河島尚志・東京医科大学病院講師はいう。
柳沢秀夫解説委員「高熱などは出ますか」
河島講師「出る場合と、でない場合もあります」
「解りにくいね」(柳澤)という厄介なもの。しかも感染力が強い。キャスターの井ノ原快彦は「大人からも子供に感染するんですか」と不安そうに聞く。
河島講師「十分あり得ます」
RSウイルス感染が重症化するとは細気気管支炎、脳症や脳炎、さらには突然死もあるから恐ろしい。
柳沢「特効薬はないんですか」
河島講師「ありません、残念ながら。(感染して症状が出たら)点滴や酸素吸入の対処療法で乗り切るしかないんです」