当世風町おこし・村おこし―金ピカ箱モノから「つながり」や「町の誇り」
2011.10.20 15:11
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「地方を変える『コミュニティデザイン』」(放送タイトル)が注目を浴びているそうだ。コミュニティをデザインする――と言われても、なにをどうデザインするのか、ジャパンをキャストするとかいう社名と同じぐらい、ぴんと来ないところがある。
派手なイベント、商業施設、テーマパーク、美術館はもう限界
番組で扱われていたのは、平たく言えば、当世風の地域活性化、町おこし、村おこしの類であった。当世風というのは、経済停滞のなかで地道にやるといった世相を反映しており、箱モノから人へ的な流れをくむこと、「住民主体」なことで印象づけられていた。
こうした手法は、昔なつかしの町おこしへのアンチテーゼでもあるらしい。かつてニッポン華やかなりしころには、広告代理店やコンサル会社が自信満々に提案した、派手なイベント、商業施設、テーマパーク、美術館などが次々と花開いた時代が、たしかにあった。しかし番組によれば、その手の試みはあまり成功していず、限界もわかってしまったのだという。