大王製紙・井川前会長逮捕―高校時代からギャンブル依存症

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   大王製紙は21日(2011年11月)、ギャンブルに狂い巨額の借り入れをした井川意高前会長を会社法違反(特別背任)の疑いで刑事告発した。東京地検特捜部は22日にも逮捕する。

   「3代目に生まれた創業家の『帝王学』、ここに問題があったのかもしれません」と、笠井信輔アナがトップ扱いで取り上げた。

   そこから見えてきたのは、狭い地方都市で戦後成り上がった創業一族の何かが欠落した「しつけ」。学んだのは下手な「ギャンブル帝王学」への道だった。

「モラル高い会社に」と言いながら自宅麻雀室に役員呼び寄せ

   大王製紙は祖父の故・井川伊勢吉が68年前の昭和18年に愛媛県四国中央市で創業した。日本軍がガダルカナル島を撤退、玉砕が相次ぎ、暗雲が重く立ち込め始めた年だが、戦後は高度成長の波の乗リ、製紙業界売上高ランキング4位、ティッシュペーパ―国内シェア1位の大企業に成長した。

本当にギャンブルだけ?

   市内にある井川の実家をリポーターの岸本哲也が訪れた。高い塀に囲まれた敷地の中はうかがい知れない。市内には「エリエールハイツ」という名のビルがあちこちにある。市民には「地元を支えてくれる、地元にお金を落としてくれる、地元に人を集めてくれる企業」と受けが良い。

   井川はここでどんな育ち方をしたのか。小学校時代の友人は「小学校の前にあったプライベート塾に通った後、東京の塾に飛行機で行っていた。すごいと思った」という。その小学校時代の文集に井川はこんな作文を書いている。

「今まで、一人学習に熱心でなかった。自分を引きしめ毎日欠かさずがんばろうと思う」

   その後、筑波大付属駒場中・高校、東大法学部へと進学するが、高校時代の友人によると、竹刀を持った父の高雄に帝王学を仕込まれたらしい。だが、高校時代に早くもギャンブル狂いが芽生えていた。友人によると、「段ボールを切って麻雀のパイをつくり休み時間にやっていたし、パチンコ、競馬、カードゲームなどの賭けごとにはまっていた」

   大学卒業して大王製紙に入社。42歳で社長に就任する。その時、井川は「末端にいたるまで本当の意味でモラルの高い会社にしていかなければならない」と、社内改革について語っていた。その一方で、東京・赤坂の自宅の麻雀専用の部屋に役員たちを呼んで麻雀に興じていたという。

返済のメドあるのか86億円

   井川が借りたのは連結子会社7社から75億8000万円、関連子会社からは22億5000万円、さらに連結子会社を通じカジノの運営会社に8億5000万円が振り込まれている。このうち返済したのは現金で21億円、85億8000万円がまだ返済されずに残っている。

   それにしては同じギャンブル狂いにしてもやることが小さい。それだけの金を自由にできたなら競馬馬を買ったり、ギャンブル会社に投資するなど大きな賭けができたはずで、損をしてもイメージは違っただろう。

   スタジオでは司会の小倉智昭が「本当にギャンブルに使ったのですかね」と疑問を呈していたが、東京地検特捜部の調べによると「100億円近い巨費をギャンブルにつぎ込んでいた」という。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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