2024年 5月 4日 (土)

津波被災地の再建堤防「高さとるか海の眺めとるか」

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

陸前高田は「もっと高くして」

   一方、北隣の岩手・陸前高田市では正反対だ。海に向かって広く開けた同市は、湾口前面に頑強な堤防があったが、ことごとく津波に蹴散らされ、もともと高台が少ない地形だから市街地も壊滅した。防潮堤は一部修復が進んでいる。もとは5メートル だったが、今度は15メートルのものを要望している。しかし、岩手県から示されたのは12.8メートルと12.5メートル。これは数十年から百数十年に1度の津波を想定しているという。

   「高い方が安心します」「高いにこしたことはない」と、こちらは圧倒的に高い方がいいという。沖の防潮堤だから目の前の景観が大きく変わるわけでもない。

   戸羽太市長は津波で夫人を亡くしている。

「いずれにしても、まず人命。観光や景観と人の命を比べることはどうかと思う。13.8メートルを経験したのですから、少なくともそこまでは」

   司会のみのもんたが「沖合に作ったらどうですか」

   そう、松島町が被害を免れたのは、沖合に点在する島の具合だった。あれはたしかに研究すべき実例かも。

   尾崎弘之(東京工科大教授)「堤防で100%防げるわけではない。要望が分かれているのだから、高台に移動する人に補助を出すとか、残る人の固定資産税を安くして、そのかわり防災は自分でやってくださいとか、選択の幅があっていい」

   与良正男(毎日新聞論説委員)「住むところは高台にして、低いところは工場とか商業施設とかにした方がいい」

   ここでみのが「ボタン押したらグーッと堤防が出て来ると…」と言い出したので、真面目な話が吹っ飛んじゃった。しょうがないやつだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中