「都構想」説明不足―大阪の何が変わりなぜ再生できるのか
2011.11.29 16:46
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松井知事の焦り「人・モノ・カネがどんどん流出」
松井一郎・大阪府知事に森本が今回の勝因を聞いた。
「政策を必ず実行するという政治家の覚悟を感じてもらえたからではないでしょうか。私たちの実行力を信じてもらえたからだと思います。
これから医療費や福祉が増加することは目に見えています。そのための財源をどう確保するのか。これまでの大阪府と大阪市による行政の二重構造はなくして一本化をすることが必要なんです。大阪都構想はそのためには欠かせません」
スタジオの政治学者・新藤宗幸氏が松井に、「都構想はまだスローガンの段階。構想が実現できたら何がどう変わり、なぜ大阪の再生ができるのかという具体的な説明がなされていない。都構想の実現を急ぐ前に、きちんとした説明が必要なのではないか」と聞く。
松井「大阪から人・モノ・カネがどんどん流出している。もう大阪に魅力はないと、関東や海外に出て行く企業もある。大阪の中小企業には自前で人工衛星を飛ばせるぐらいの優れた技術力を持つ企業もあるが、こうした企業が海外に製品を輸出しようとすると、これまでの行政の二重構造によって、時間や手間、経費がかかりすぎる。都構想は大阪を再び魅力ある街にするためには避けては通れません」