「長崎ストーカー殺人」警察が軽視した危険な公式「DV加害者はエスカレートする」
2012.01.26 13:24
0
女性取り戻すためには手段選ばず
ゲストの後藤弘子・千葉大学法科大学院教授は、今回のストーカーが元々「DV加害者」であった点が重要で、それが軽視されていたのではないかと指摘する。
DV加害者(往々にして男である)は相手の女性を人間として見ていず、すべて自分の思い通りになる存在と考える傾向がある。その女性がいなくなると、とにかく手元に取り戻したい、自分にはその権利があるといった発想になりやすいという。そのためには手段を選ばず、ストーカー、暴力を含むあらゆる手段を取り、行動をエスカレートさせていく恐れがある。危険は被害者だけではなく、被害者の家族にまで及ぶことも想定されるという。
話をごく単純化すると、DVとストーカーの組み合わせは危険性が高く、とくに要注意だということで、警察にもぜひ覚えてほしい公式だ。
ボンド柳生
*NHKクローズアップ現代(2012年1月24日放送「なぜ家族まで~検証・長崎ストーカー殺人~」