2024年 5月 6日 (月)

高層ビル「共振現象」防げ!震源から遠く離れても大揺れ

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   東日本大震災では東北に大きな揺れが襲ったが、震源から放れた首都圏でもかなりの揺れを感じたビルが少なくなかった。共振現象だ。キャスターの国谷裕子は「東日本大震災はかつてない揺れの脅威も浮き彫りにしました。震源から遠く離れた地域の高層ビルがグラグラと揺れ、想定外の揺れだったといわれています。なぜ、震源から遠く離れた場所でも強い揺れを感じたのか。その謎に迫ります」と話し始めた。

東日本大震災で大阪のビル「倒れるかと思った」

   紹介されたのは震源から770キロメートル離れた大阪市の高層ビル。大阪市の官公庁などが入居しているが、東日本大震災発生時に数十秒間ほど大きな揺れが続いた。職員の一人は「ビルが倒れるのではと思えるほどの強い揺れだった」と証言する。また、宮城県仙台市にある東北大学青葉山キャンパスでも、10階以上のフロアーで強い揺れが起きた。ゲストの福和伸夫(名古屋大学教授)は「建物と地盤の固有周期が一致することで共振現象を引き起こしたと考えられる」と解説する。

   建物が建っている地盤には固い地盤と軟らかい地盤があり、軟らかい地盤で共振現象が起こりやすい。大阪では30か所、名古屋は20か所の高層ビルについて、「今後起こりうる巨大地震によって、大阪や名古屋などの高層ビルでも建物と地盤が共振し被害が出る可能性があります」(福和教授)と言う。

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