1~2か月後に症状が出る後遺症
一酸化炭素中毒は遅れて出てくる後遺症もある。杏林大学高度救命救急センターの山口芳裕教授によると、「早くて数日後、遅ければ1か月から2か月後に出る場合があります。症状は手の震えや失禁などさまざまです」
しかし、その頃になると一酸化中毒とは考えず、手遅れになるケースも出てくる。「現在では高圧酸素療法などで治療が可能です」(山口芳裕教授=前出)
一酸化炭素中毒は冬場だけでなく、夏の冷房でも起きるという。山口教授は「多少寒くても、まず換気。窓を開けて15分位、外気を取り込むべきでしょうね」とアドバイスする。
(磯G)