ロシア大統領選「プーチン勝利」で爆発しそうな国民不満
2012.02.28 16:17
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3月4日(2012年)に行われるロシア大統領選挙でプーチン首相は4年ぶりに返り咲くのか。キャスターの国谷裕子は「絶大な権力を持つ首相ですが、その選挙戦は楽観視できません。いかれたプーチンなどと呼ばれ、モスクワを中心に反プーチン派の動きが強まっています」と伝えた。
汚職・ワイロ、経済格差拡大で我慢の限界
はびこる不正や賄賂、拡大する経済格差に対するロシア国民の不満は我慢の限界に達している。首都モスクワにある公園の再開発計画では、市民の憩いの場を廃止して高齢者用介護施設の建設することになったが、建設を巡って汚職が発覚。また、去年12月の下院選挙の与党の不正疑惑も浮上、プーチン首相の大統領復帰に異議を唱える抗議デモが全国に拡大している。
ゲストの河東哲夫(東京財団上席研究員)は「州知事など地方の首長を事実上の任命制にするなど、プーチン首相が大統領時代すすめた中央集権化による抑圧的な政治体制や生活費の高騰、医療水準の低さを理由に、海外へ移住したいと考えている人が増えています」と解説した。
こうした動きに対して、プーチン陣営は大規模な官製支持集会を次々と開催し、大国ロシアの再建を進めてきた実績のアピールに懸命だ。