「会社に展望ない」グチる出版社男、「100年後に役に立つ」と大学研究男―どっちも仕事好き
2012.03.10 12:00
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「未来の人類にとってとても重要なんだ」
どんな辛酸をなめようと、自分の仕事に誇りを持っていれば離職率も低いのだろうか。ある番組で日本一有名な大学につとめる研究者にあった。研究者はそれこそ好きでなければ続けられない仕事の代名詞だろう。そんな彼が言っていた。
「自分がいま何を研究しているかというと、すぐに説明できないし世の中に貢献できるものでもない。だから、第三者にとってみれば、ただの物好きにしか見えないんだろうね」
彼の研究対象は説明されてもピンと来るようなものでなく、100年後に常識になっているであろう科学知識の実証なのだという。人体に関連する研究なのだが、私たちが研究の恩恵を受けることはないらしい。でも未来の人類にとってはとても重要なことなんだそうだ。遠い将来性を見据えた研究ならやりがいもあるだろう。
展望といえば、ちょうど1年前、薄暗い夜にラジオから流れてきた曲に涙したと書いた。「ひとつ悔んで、ひとつまたMAKE MY DAY 新しい希望を、あの日の絶望も、I Pray 小さな心でまた一歩踏み出して歩いていく…」
しかし、あれから世の中に展望が見えてきたとは未だ言い難い現状だ。
モジョっこ