2024年 5月 3日 (金)

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「御料牧場」牛乳からだけ放射性セシウムなぜ?

   「週刊新潮」は巻頭で「宮内庁『御料牧場』牛乳から16ベクレル!」のセシウムが検出されたと報じている。その程度といってはならぬ。この牛乳は両陛下はもちろんのこと皇太子や秋篠宮一家も口にされるのだから「等閑視」してはならぬと書いている。

   栃木県下の牛乳はすべて放射能不検出なのに、なぜ御料牧場で微量とはいえ検出されたのか。新潮は牧場を訪ねてみて驚いたという。宮内庁報道室は、乳牛の放牧を控え、飼料についても配合飼料を増やしているというのに、パドックで暢気に草を食む乳牛がいるではないか。天皇家の食卓を担う大膳課の料理人は、厨房に入る前には必ず入浴して体を清めることになっていて、御料牧場の乳牛もまた朝夕の搾乳の前に1日2回シャワーを浴びるそうである。

   「天皇家に供される食べ物は、そこまで徹底し、あらゆる汚染を避けなくてはならないのです。この数値をどうとらえるかは別として、御料牧場の牛乳に放射性セシウムが含まれていたとすれば大事件です」(農政ジャーナリストの横田哲治)

   天皇家を思う新潮の忠臣ぶりに頭が下がる。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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